なんといってもエルメスの人気はバッグです。
その中でも群を抜いて人気があるのはケリー・バッグです。
そんなエルメスバッグの上質さは、
アトリエでの制作風景から、もうすでに始まっているんです。
パリから自動車で30分のパンタンという小さな街に、アトリエ・エルメスがあります。
革は革専用の保管部署で保存されています。
世界中からここに厳選された上質の革が取り寄せられています。
ここでは、温度や湿度に細心の注意を払って保管されています。
革の保管は難しいのも頷けますね。
革が使われるとき、革のどの部分を使うかもとても重要な要素。
牛革ひとつにしても、
ショルダー(首に近い部分)、
バット(背中)、
ベリー(腹に近い部分)に分けられますが、
…実はエルメスで使われるのは丈夫なバット部分だけ!
(しかも牛革は1万頭から30枚しかとれない、無傷なものを使わなければならないんです)
また、オーストリッチ、つまりダチョウの場合も、
大きな突起のある部分しか使わないといいます。
(ダチョウの革の突起というのは、毛穴部分で、羽のある部分にしかありません)
そして、アリゲーターにいたっては、大きな模様のある部分しか使わないようです。
アリゲーター革の模様の中心をセンターに、左右対称になるように切り抜きます。
つまり、1つのバッグを作るのに、2匹のアリゲーターが必要になってきます。
それもあって、エルメスバッグは何十年程度では駄目にならないほど丈夫なんでしょう。
これは、当初作っていた丈夫な馬具を作っていたノウハウもあるでしょうし、
馬具といったらエルメスというほど評判で、
かのナポレオン3世や、
ロシア皇帝ニコライ2世も愛用していたほどの職人技が
今のエルメスを支えてるのだと思います。
